2007年06月13日
* 塒(ねぐら)から 何処へ
夕日の彼方へ 鳥達は帰る
いったい何処まで 飛ぶのだろう
花岡の山に重なる 金峰山(きんぽうざん)
有明の 海を越えれば 天草 島原
せいぜい行って そこら辺りか
朝焼けを背負って 鳥達は飛ぶ
いったい何処から 来るのだろう
東を見れば 阿蘇の峰
雲の向こうは 大分の海
まさか太平洋を 渡りはすまい
北へと飛び立つ 鳥の群れ
はるばる何処を 目指すのだろう
山脈(やま)の向こうは 激しい吹雪
酷寒の地が 待ち受けるというのに
好んで行くなら 激しさもま可(よ)しか
虚しさ栖(すみか)に 仮居して
他から温もり 待つよりも
自ら求める 酷苦なら
定かな明日も 拓けるだろう
鳥よ大きく 羽ばたきたまえ
NHKハート展より←クリック

*明日から「夢物語」編をご紹介します。
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いったい何処まで 飛ぶのだろう
花岡の山に重なる 金峰山(きんぽうざん)
有明の 海を越えれば 天草 島原
せいぜい行って そこら辺りか
朝焼けを背負って 鳥達は飛ぶ
いったい何処から 来るのだろう
東を見れば 阿蘇の峰
雲の向こうは 大分の海
まさか太平洋を 渡りはすまい
北へと飛び立つ 鳥の群れ
はるばる何処を 目指すのだろう
山脈(やま)の向こうは 激しい吹雪
酷寒の地が 待ち受けるというのに
好んで行くなら 激しさもま可(よ)しか
虚しさ栖(すみか)に 仮居して
他から温もり 待つよりも
自ら求める 酷苦なら
定かな明日も 拓けるだろう
鳥よ大きく 羽ばたきたまえ
NHKハート展より←クリック

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2007年06月12日
* 迷い
* 迷い
粘った糸を 風に投げ
網目の罠を 仕掛ける虫
餌を獲り 子育て 敵に向かう
猛々しさに 生きる虫
桑の緑を 絹に替え
ひっそりと繭(まゆ)にと 籠る虫
小枝を集めて 身に纏(まと)い
か細き糸に 縋(すが)る虫
四枚の銀翅(はね)を 羽博(はばた)かせ
大空高く 駆ける虫
大きな羽根は 色模様
花から花へと渡る虫
根土(ねど)の間の 暗闇を
幹へと昇って 死ぬる虫
水の表面(おもて)を 滑る虫
水藻(みずも)の泡に 絡む虫
色を重ねて 塗る人も在り
音を奏でる 人も居る
糸紡ぐ人 染める人
機織(はたお)る人と 人も様々
虫は決して 迷いはしない
花や木や草 枝にと生きる
人は時には 迷いに迷う
迷うからこそ 人なのか
遥か遠くの 銀河の果てから
もしも この世を眺めてみたら
人とて 虫とて
迷うも 迷わぬも
みんな同じに 見えるだろう
虫はやっとで 一年を生き
人永らえて 五十年生きる
それぞれ時間は 違っていても
虫も五十年 生きてるつもり
♪Illustrator-meiste Yukio Miyamoto♪
イラストレーター宮本幸男氏のブログ(猪本氏と作品が紹介されています。)

猪本氏の作品(宮本氏のブログより拝借)
応援に感謝します♡
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粘った糸を 風に投げ
網目の罠を 仕掛ける虫
餌を獲り 子育て 敵に向かう
猛々しさに 生きる虫
桑の緑を 絹に替え
ひっそりと繭(まゆ)にと 籠る虫
小枝を集めて 身に纏(まと)い
か細き糸に 縋(すが)る虫
四枚の銀翅(はね)を 羽博(はばた)かせ
大空高く 駆ける虫
大きな羽根は 色模様
花から花へと渡る虫
根土(ねど)の間の 暗闇を
幹へと昇って 死ぬる虫
水の表面(おもて)を 滑る虫
水藻(みずも)の泡に 絡む虫
色を重ねて 塗る人も在り
音を奏でる 人も居る
糸紡ぐ人 染める人
機織(はたお)る人と 人も様々
虫は決して 迷いはしない
花や木や草 枝にと生きる
人は時には 迷いに迷う
迷うからこそ 人なのか
遥か遠くの 銀河の果てから
もしも この世を眺めてみたら
人とて 虫とて
迷うも 迷わぬも
みんな同じに 見えるだろう
虫はやっとで 一年を生き
人永らえて 五十年生きる
それぞれ時間は 違っていても
虫も五十年 生きてるつもり
♪Illustrator-meiste Yukio Miyamoto♪
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猪本氏の作品(宮本氏のブログより拝借)
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2007年06月10日
* 得失 * 鳥たち
* 得失
大空を 駆けたくて
ある日鳥は 羽を得た
羽根は得たけど 手を失った
餌を掴む手は もう持たぬ
手の代わりにと 首を伸ばす
猫も同じく 首で喰べる
では 手は何の為にある
樹木の上まで 昇るためです
折角 手の変わりに羽根を得たのに
羽根を無くした 鳥もいる
駝鳥(だちょう) エミウ キイウイなど
地上の餌だけ 追う内に
頭上の空を 忘れてしまった
何かを得れば 何かを失う
それでも人は
あまねく 得ようとする
知恵と一緒に 悪知恵まで得た
妬む心や 他を貶しめる心まで
邪悪なものも 全て得た
この上 不老長寿まで得たら
ひとは悪魔と 化してしまう
ひとの寿命 たかが50年
思えば 本当に良かった
* 鳥たち
雀は軒端(のきば)に 群れ集う
小さな羽根では 遠くまで行けず
寿命(いのち)も短い ものだろう
鶏(にわとり)は庭先で 餌(え)を拾い
地を這い むなしく羽ばたき立てる
刻告(ときつ)げる朝だけ 空思う
鳶(とび)は空高く 風に舞う
輪は描いても 遠出は出来ず
居心地良い巣が 眼の下なのか
鷺(さぎ)は田んぼで 田螺(たにし)をあさる
やがて遠くに 旅立つために
彼の地の景色を 忘れはすまい
鶴は雪降る 空に舞う
粉雪 白雪 吹雪いていても
シベリアよりは 暖かい
鷲は天より 舞い降りて
野ねずみ 兎に爪立てる
引き裂く肉で 子も育つ
もしも私が 鳥になれたら
信天翁(あほうどり)をと望むだろう
誰 憚(はばか)らず 地球を巡り
大海原の 大飛行

応援有難うございます。
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大空を 駆けたくて
ある日鳥は 羽を得た
羽根は得たけど 手を失った
餌を掴む手は もう持たぬ
手の代わりにと 首を伸ばす
猫も同じく 首で喰べる
では 手は何の為にある
樹木の上まで 昇るためです
折角 手の変わりに羽根を得たのに
羽根を無くした 鳥もいる
駝鳥(だちょう) エミウ キイウイなど
地上の餌だけ 追う内に
頭上の空を 忘れてしまった
何かを得れば 何かを失う
それでも人は
あまねく 得ようとする
知恵と一緒に 悪知恵まで得た
妬む心や 他を貶しめる心まで
邪悪なものも 全て得た
この上 不老長寿まで得たら
ひとは悪魔と 化してしまう
ひとの寿命 たかが50年
思えば 本当に良かった
* 鳥たち
雀は軒端(のきば)に 群れ集う
小さな羽根では 遠くまで行けず
寿命(いのち)も短い ものだろう
鶏(にわとり)は庭先で 餌(え)を拾い
地を這い むなしく羽ばたき立てる
刻告(ときつ)げる朝だけ 空思う
鳶(とび)は空高く 風に舞う
輪は描いても 遠出は出来ず
居心地良い巣が 眼の下なのか
鷺(さぎ)は田んぼで 田螺(たにし)をあさる
やがて遠くに 旅立つために
彼の地の景色を 忘れはすまい
鶴は雪降る 空に舞う
粉雪 白雪 吹雪いていても
シベリアよりは 暖かい
鷲は天より 舞い降りて
野ねずみ 兎に爪立てる
引き裂く肉で 子も育つ
もしも私が 鳥になれたら
信天翁(あほうどり)をと望むだろう
誰 憚(はばか)らず 地球を巡り
大海原の 大飛行

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2007年06月10日
* 川辺 * 仔猫
* 川辺
川の淀みに 石囲いを作る
えびや川はぜを 中に入れれば
たったひとりの 水族館
半透明の 川えびのからだ
水の中では 透きとおる
長い両手で ぼくの指を挟む
「そいつは から揚げにすると旨い」
岸辺の大人が そういった
あんな奴に 食わせてたまるか
日暮れになると 囲いを壊す
今日の川えび牧場も もう終わり
明日またいっしょに 遊ぼうな
* 仔猫
ごみ箱の陰で 捨てられた仔猫が蠢(うごめ)く
泥に塗れて力無げに みゃあと鳴く
銭湯の帰りに 覗いたら未(ま)だそこに居た
この寒空に 見捨てて行ける筈もない
まだ暖かい手拭いで 泥を落として
洗い桶に匿(かく)して 家の中に持ち込む
飢えてるだろうけど 今夜は何もやれぬ
仔猫は蒲団の窪みに 丸くなって眠る
朝のご飯を家人の眼から 逸(そ)らして
よく噛み砕いてから 食べさせた
押入れに隠して 学校に出かけたけれど
授業も何も 手につかぬ
帰ってみたら もう捨てられたあと
考えるまでも無い 僕自身が厄介者
何処に捨てたか等とは 尋ねようもない
きっと何処かで 生きていてくれ
仔猫を憫(あわれ)む その余りに
人を憎んだとて 仕方あるまい
今日も訪問いただき、ありがとうございます。
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えびや川はぜを 中に入れれば
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半透明の 川えびのからだ
水の中では 透きとおる
長い両手で ぼくの指を挟む
「そいつは から揚げにすると旨い」
岸辺の大人が そういった
あんな奴に 食わせてたまるか
日暮れになると 囲いを壊す
今日の川えび牧場も もう終わり
明日またいっしょに 遊ぼうな
* 仔猫
ごみ箱の陰で 捨てられた仔猫が蠢(うごめ)く
泥に塗れて力無げに みゃあと鳴く
銭湯の帰りに 覗いたら未(ま)だそこに居た
この寒空に 見捨てて行ける筈もない
まだ暖かい手拭いで 泥を落として
洗い桶に匿(かく)して 家の中に持ち込む
飢えてるだろうけど 今夜は何もやれぬ
仔猫は蒲団の窪みに 丸くなって眠る
朝のご飯を家人の眼から 逸(そ)らして
よく噛み砕いてから 食べさせた
押入れに隠して 学校に出かけたけれど
授業も何も 手につかぬ
帰ってみたら もう捨てられたあと
考えるまでも無い 僕自身が厄介者
何処に捨てたか等とは 尋ねようもない
きっと何処かで 生きていてくれ
仔猫を憫(あわれ)む その余りに
人を憎んだとて 仕方あるまい
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2007年06月09日
* 白 * 日向ぼっこ
* 白
学舎の帰りに 白と逢う
白とは呼ぶけど 灰色の犬
尻尾を振って 待っていてくれる
昼の弁当を 半分残せば
白は喜び がつがつと食う
もしやこれが 一日一度の食事
白の毛並みは 艶を失い
肋(あばら)も浮き出し 脚を引きずる
歯も何本かは 欠けてるらしい
飯に掛けた 田麩(でんぶ)が大好き
ひじきを煮たのも よく食べる
魚や卵を やれれば良いのに
白はもう かなりの老犬
飼われたことが あるのだろうか
明日は目脂(めやに)を 拭いてやろう
ときには 昼を我慢して
全部を白の 目の前に置く
さあ ゆっくり食べて良いのだよ
白は食べつつ 僕を見上げる
何度も何度も 顔を窺(うかが)う
こちらの腹が 鳴る故(せい)かなあ
道の外れでの ひと刻(とき)の出会い
いったい何処で 寝てるのだろう
連れて帰りたいけど 飼う場所が無い
或る日行ったら 姿が見えぬ
焼き芋を丸ごと置いて そのまま帰る
後で食べてくれると 良いのだけれど
* 日向ぼっこ
川辺の 斜面の窪みは
潅木と 草に囲まれ
土手の人の 目には入らぬ
晴れた日には 暖い陽溜り
ぼくは此処で 本を読む
ついうとうとと 微睡(まどろ)めば
野良猫の黒が やって来る
いつの間にか ぼくに慣れて
すぐ傍にまで来て 蹲(うずくま)る
猫と二人の 日向ぼっこ
喉の辺りを 摩(さす)ってやると
黒は歓び 仰向けになり
脚を伸ばして ごろごろと云う
ぼくも両手で 伸びをして
思いっきりの 大あくび
川の匂いと 陽(ひ)の光
懐いてくれる 友も居て
暫しの安らぎ ではあれど
世の中 決して
悪い事ばかりで ではないのだ
↓応援お願いいたします。m(__)m
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白とは呼ぶけど 灰色の犬
尻尾を振って 待っていてくれる
昼の弁当を 半分残せば
白は喜び がつがつと食う
もしやこれが 一日一度の食事
白の毛並みは 艶を失い
肋(あばら)も浮き出し 脚を引きずる
歯も何本かは 欠けてるらしい
飯に掛けた 田麩(でんぶ)が大好き
ひじきを煮たのも よく食べる
魚や卵を やれれば良いのに
白はもう かなりの老犬
飼われたことが あるのだろうか
明日は目脂(めやに)を 拭いてやろう
ときには 昼を我慢して
全部を白の 目の前に置く
さあ ゆっくり食べて良いのだよ
白は食べつつ 僕を見上げる
何度も何度も 顔を窺(うかが)う
こちらの腹が 鳴る故(せい)かなあ
道の外れでの ひと刻(とき)の出会い
いったい何処で 寝てるのだろう
連れて帰りたいけど 飼う場所が無い
或る日行ったら 姿が見えぬ
焼き芋を丸ごと置いて そのまま帰る
後で食べてくれると 良いのだけれど
* 日向ぼっこ
川辺の 斜面の窪みは
潅木と 草に囲まれ
土手の人の 目には入らぬ
晴れた日には 暖い陽溜り
ぼくは此処で 本を読む
ついうとうとと 微睡(まどろ)めば
野良猫の黒が やって来る
いつの間にか ぼくに慣れて
すぐ傍にまで来て 蹲(うずくま)る
猫と二人の 日向ぼっこ
喉の辺りを 摩(さす)ってやると
黒は歓び 仰向けになり
脚を伸ばして ごろごろと云う
ぼくも両手で 伸びをして
思いっきりの 大あくび
川の匂いと 陽(ひ)の光
懐いてくれる 友も居て
暫しの安らぎ ではあれど
世の中 決して
悪い事ばかりで ではないのだ
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2007年06月08日
* 小雀
*小雀
道端に 小雀が蹲(うずくま)る
軒端(のきば)の巣からでも 落ちたのか
近くに親の 姿も見えぬ
飛べもせぬ羽根 ぱたつかせ
それでも必死に 逃げようとする
片方の脚は 折れているらしい
巣があるのなら 戻してやるのに
手に掬(すく)えば 小さな黒目も力無く
好きな虫を 捕らえてやるのも難しい
箱の中に 古新聞紙の塒(ねぐら)をこしらえ
青菜と削り節 ご飯粒を混ぜて
すり餌を 作った
嘴(くちばし)を開けさせ 餌をほんの少しずつ
でもなかなか巧くは 飲み込めない
もう、食べる気力さえ 残らぬのか
小雀に集(たか)ったダニが 掌(てのひら)を這う
夜中にかさこそ 音がしていて
朝には 冷たくなっていた
生も死も無残小さな命は
人の気持ちも 知らぬ儘(まま)に
応援有難うございます。
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道端に 小雀が蹲(うずくま)る
軒端(のきば)の巣からでも 落ちたのか
近くに親の 姿も見えぬ
飛べもせぬ羽根 ぱたつかせ
それでも必死に 逃げようとする
片方の脚は 折れているらしい
巣があるのなら 戻してやるのに
手に掬(すく)えば 小さな黒目も力無く
好きな虫を 捕らえてやるのも難しい
箱の中に 古新聞紙の塒(ねぐら)をこしらえ
青菜と削り節 ご飯粒を混ぜて
すり餌を 作った
嘴(くちばし)を開けさせ 餌をほんの少しずつ
でもなかなか巧くは 飲み込めない
もう、食べる気力さえ 残らぬのか
小雀に集(たか)ったダニが 掌(てのひら)を這う
夜中にかさこそ 音がしていて
朝には 冷たくなっていた
生も死も無残小さな命は
人の気持ちも 知らぬ儘(まま)に
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