2007年05月18日

* 人生  * 刻

* 人生

電車を走らせるのは 運転員
バスを走らせるのは 運転手
電車は 軌道を走るから
運転員の仕事は 発信と停止
運転手はその上に 舵をとる
乗り物違いで 方式も異なる

学校だって 似たようなもの
定められし軌道を走れば 進学
自分で進路を探れば 独学

バスにも 自家用があり
乗り合いがある
人の進路にも いろいろの事情
わが友は 多くの親族(ひと)の期待を担う
期待を背負うも 運命(さだめ)なら
荷は軽いほうが 気も楽であろう

その点 われに何の期待もなし
いや そうでもないかなあ
 「おまえは 将来偉くなる 頑張れ」
叔父の一人は いつかそう云った

刻々(ときどき)は 誰かがそんな事を云う
本当にそんな期待など 持っているのか
束の間の励ましが 入れ替わり
小さな期待が 刻(とき)と共に代わるだけなら
乗客が入れ変わる タクシーと同じ

おためごかしの 期待なら
初めから 背負いはすまい
何も背負わぬ人生なら 単車(オートバイ)の操縦
道なき 道を
独りで 探るも悪くはあるまい

先生に そう告げたら
あきれ果てた顔で 僕を見た



* 刻

刻(とき)の流れに 逆らいて
今日を昨日に 留め置く
明日に何をば 希(のぞ)めるものか
卒業をして 何とする


子供の心の 儘(まま)に居て
他人の裏腹 探ること無く
風や花鳥(かちょう)と 語らいたい
無いもの強請りの 空頼み





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