2007年06月19日

* 孤   * 日・月・星

*孤

ひとり目を瞑(つむ)れば 現れる暗雲
全天 暗赤色の広大な海原
瞼(まぶた)に力をこめれば 暗雲緑の星雲
濃緑の雲は 自在に模様を描く


二度と同じ姿なき 虚空の星座
瞼の内に とび散る星屑
縦横無尽に 影さす天の河
誰 妨(さまた)げるもの無き 宇宙


二耗に満たぬ 瞼の裏に
幾光年にも等しき 光芒を見る
その無限の 奥行きの中に 
わが心情は しばし揺蕩(たゆと)う




*日・月・星

ものみな 日輪の恵みに育つ
燃えて光る 大きな火の玉
人は燃え尽きぬ それを
火の神と 畏(おそ)れた
日輪が沈めば この夜は闇と化し
暗く冷え込む 夜となる
人は日輪の不変に 明日を祈る


かくや姫は 月の世界から訪れた
月へは 往き来の出来る近さと感じ
人はその近さに 親しみをもった
昔 尼子の勇士 「山中 鹿之助」は
三日月に誓ったと聞くが 
満ち欠けが ある故に
人は 月には祈らない


夜空の星は ときには流れる
その昔 隕石を知らぬ時代
人は 流れるものを星だと思った。
星座は宙点に描かれた 大きな騙し絵
だから人は 星に祈りつつ疑う


でも たとえ
何を相手に 祈ったとしても
人は 決してそれのみで
救われる事はないのだ 





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