2007年06月24日

*祈り    *転生

*祈り

太陽は悠久の 七十億年
人から見れば 永遠の生命
なればこそ 人は太陽に祈る


月はいつから 月なのか
夜の世界を 真白く照らす
だが 人は月には祈らない


星は生き死にを 繰り返す
太陽だって 星星のひとつ
身近にあればこその 有難さ


人は生きても やっと五十年
悲運幸運 泣いて怒って五十年
短ければこそ 太陽に祈る


人の世界が どうであろうとも
規則正しく 太陽は巡る
その確かさ 人はまた祈る


ぼくは 何も祈るまい
月にも星にも祈らない
残り三十八年 気儘に生きる





*転生

気体の雲は 空に冷え
   天より地へと 振りそそぐ
山を濡らした 雨粒は
   地下に潜って 川から海へ
時間をかけて 雲となる
   湖沼(呼称)落ちた 雨水は
すぐ暖まり また雨となる


   雨水の恵りが 転生ならば
人の運命(さだめ)も さまざまな巡り
   苦労を知らずに 伸び行く心
はたまた逆境を 這う心
   運命(さだめ)は 自ら選べはしない
苦難の途を 現在(辿る)人も
   次なる時は また別の途(みち)か


この世に生まれし みどり児は
   神より浄(きよき) 魂を受け
それと知らずに 世を生きて
   ふと気がついて 老いのとき
天より下せし 魂魄(こんぱく)の
   涅槃(ねはん)を悟る ひまも無く
昇天 誕生の 繰り返し


   水の循環 自然の理
人の生死も また天然の理
   輪廻転生 この世のならい
水は有行(うぎょう) 魂無行
   有形無形が 回り合い
この世の姿 映し出す
   虚空の彼方へ 果てるまで


転生巡る その中で
   他人(ひと)を見下しても
それだけのこと
   財を 蓄えたとて
ただ それだけのこと  




   次回から「心の虫」編をご紹介します。
    応援有難うございます♡
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