2007年07月04日

*京づくし

*京づくし

鹿の子 友禅 染(そめ) 童(わらべ)
  京を頭(かしら)の 雅(みやび)かな


祇王寺(ぎおうじ) 東寺 三千院
  京なればこその 佇(たたずま)い


甲部 膳所裏(ぜぜうら) 紙七軒
  北野 島原 先斗(ぽんと)町


紅燈くぐる 頭巾(ずきん)客
  五山の僧の 花あそび


水炊き 鮒ずし かぶら蒸し
  利休麩 あまご うぐいす菜


鯛煮 京いも 管ごぼう
  はも梅 ひらめ薄造り


湯葉 八橋 すぐき漬け
  京あればこその 風味なり


懐石の格式高き 構えより
  舌に懐かし お晩菜(ばんざい)


金閣 苔寺 天満宮
  京にと群がる 田舎客


御所 二条城 本願寺
  京が京なる 所以(ゆえん)かな


眼差(まなざ)し 強(きつ)し 細おもて
  京なりせばの 京美人


貴船 木津川 雪ケ畑
 他所(よそ)者はじく 真の京


貴賤 上下(かみしも) ないまぜに
  ふところ深き 京の四季 






<旅>より
 ※(頭のなかでの旅行) 編集者:興津千恵子さん(小学校の同級生)後書きより

 彼の詩の中に、京や法隆寺への旅がよまれています。
「小学校の頃、そんなに旅行が出来たの」と聞いたら、「行ってませんよ。図書館には、
名所や観光地の案内の本も沢山ありました。 それらの解説や写真を眺めていると、
行ったような気になる。 その想像と実際とのギャップも、そんなにないものです。
むしろ想像のほうが楽しくて、実地に行ってがっかりすることもありました。
そんな旅行なら、月や火星にも行きましたよ。」  これが返事。

頭の中での旅行、いつもひとりで居た彼は、そんな楽しみの術(すべ)も心得ていたのですね。


  次回は「京づくし」をごしょうかいします。


    応援有難うございます♡
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Posted by 葡萄 at 03:42│Comments(0)「 旅 」
 
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